マスコミの方へ:ASKAさんは弱い人間かー覚せい剤の治療と再発防止ー

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早く記事を書きたいと思っていたのですが、卒論という学生生活のラスボスと戦っていました!臨床心理学専攻のひぐらしです!

前回の記事サイレントマジョリティと「障害」ー静かな境界線ーが予想以上の反響をいただきました!ありがとうございます!

 

さて、最近、有名ミュージシャンであるASKAさんが、覚せい剤使用の疑いで逮捕されるという事件がありました。まだ、真偽がはっきり出ているわけではありませんが、状況的には使用している可能性が高いようです。

 

逮捕されてから、マスコミでも過剰というほど取り上げられています。

 

読んでくださっている方、とくにマスコミの方にメッセージがあります。

 

ASKAさんは弱い人間ではない

 

そして、マスコミは

 

報道をやめてください

 

ASKAさんを攻撃しないでください。

そもそも覚せい剤を使用するとはどういうことなのか。覚せい剤から縁をきるにはどうしたらよいか。順を追って説明しながら、どういうことかお伝え致します。

 

覚せい剤を使用するとどうなってしまうか?

覚せい剤の効果

extacy

 

気持ちいい・集中できる

 

効果は様々あるのですが、おそらくこれが覚せい剤を始めてしまうメリットだと思います。

 

海外のアーティストなども、覚せい剤を使用して歌詞を書いたりすることがある(昔のことだと思いますが)そうで、ASKAさんも最初に覚せい剤を使用した時は、作詞のための集中力を得ようとしたのかもしれません。

 

覚せい剤による問題

覚せい剤の使用や、他のドラッグなど(アルコールなども含む)への依存に関わる一連の問題は、物質関連障害と呼ばれます。

覚せい剤の使用はその中でもアンフェタミン関連障害というカテゴリーに属します。ちなみに覚せい剤とは法律用語で、専門的にはアンフェタミンというそうです。

さて、そんな覚せい剤の使用を含む、物質への依存ですが、どんな問題が起きるのでしょうか?

 

脳が壊れる

 

つまり、脳が正常に機能しなくなります

 

brain-break

いつも来るはずの覚せい剤が脳にこない。もしくは、これだけじゃ足りない。喉から手が出るほど欲しい。脳が暴走を始める。

これが依存によって生じる問題です。

 

そして、もっと恐ろしいのが、離脱症状です。離脱症状とは、いわゆる禁断症状のことだと思っていただいて良いかと思います。これが苦しいらしいです。やめられない。

 

つまり、脳が壊れてしまっている以上、気合いとかではもうなんともできない状態なのです。

 

きっかけは一回のこと、そこから坂道を転がるようにのめり込んでいってしまいます。常人であればそこに抗うことはできません。

 

 

蛇足

ASKAさんが訴えている、盗聴という現象は、覚せい剤の使用による後遺症の可能性があります。

 

覚せい剤の治療

壊れてしまった脳

以上、覚せい剤や、その他の物質に依存したことによる問題を説明しました。壊れた脳をどう治すか?

ここからはたとえ話を使ったほうが皆さんのイメージが湧きやすいと思います。

 

今あなたがおそらく見ているスマートフォン。それが壊れました。どうしましょう。

迷わず、修理屋さんに出しますよね?

 

壊れた脳も同じです。

 

必ずお医者さんに行くべきです

 

精神科(メンタルクリニック)です。

そうすると、解毒が始まります。医師のコントロール下で、依存している物質を減らしていきます。これはおそらくASKAさんも受けたものだと思います。

もちろん、離脱症状は出ます。しかし、それは乗り越えなくてはなりません。

そこで、問われるのは、覚せい剤をやめるか、人間をやめるかの二択です。本当にやめたいなら治療を受けるしかありません。

 

ASKAさんはおそらくここまでは、クリアできたのだと思います。そして、報道されている内容が本当だとすれば、次の段階でつまずいてしまった可能性が高いです。

 

心理・社会的な支援

さっきのスマートフォンの例をまた使いましょう。

修理屋さんに出したところ、めでたくスマホは治りました!しかし、もし、そのスマホが壊れてしまった原因が、あなたの使い方が荒かったからだとします。

そうすると、いずれスマホが再び壊れてしまします。

 

これが覚せい剤の再犯です。ASKAさんもこれの疑いがあります。

 

stress-again

つまり、覚せい剤などの治療では、治療によるケアだけでは繰り返してしまうのです。なぜか。それは、最初に覚せい剤に手を出してしまった背景が残ってしまっているからです。

 

  • 背景にとてつもなく大きなストレスを抱えていたのかもしれない
  • 音楽界からのストレスが強かったのかもしれない
  • 覚せい剤のディーラーからの誘惑があったのかもしれない

 

そうした問題が背景にあったとしたら、それを解消しない限り、覚せい剤にもう一度手を伸ばしてしまうかもしれないのです。

 

そこで必要になるのが、心理的な支援と社会的な支援です。

先ほどのスマホの例で言うと、心理的な支援は、スマホにプロテクターをつけて壊れにくいようにするということに例えられます。つまり、本人に直接アプローチして、ストレスに耐性を付ける。

社会的な支援は、周りの人の支援を引き出したり、本人にストレスをかけるような状況を解決することを指します。スマホで言えば、正しい使い方を守って使うということでしょうか。

 

最初に僕は書きました

 

ASKAさんは弱い人間ではない

 

最初に伝えたいのは依存症には誰でもがなりうるということ。

 

everyone-same

 

  • あなたはタバコを吸っていますか?アルコールを飲んでいますか?
  • そのとき、なにかを忘れたいなと思って使ったことはありませんか?

 

紙一重です

 

そこにある差は、ストレスの大きさや覚せい剤へのアクセスのしやすさです。誰もが使ってしまう。自分の意思では抗えず、転がり落ちていってしまう。それが物質関連障害です。

 

そして、ストレスがある限り、覚せい剤の依存は治らないと書きました。

 

最初に逮捕された時、そしてそれに続いた、厳しい社会からの目、マスコミの執拗な報道。本人にとってどれぐらい大きなストレスだったでしょうか?

確かに、覚せい剤の使用は法律で禁止されていて、許されるべきことではありません。

 

しかし、使用を繰り返してしまう(報道が本当だとすれば)。そんな状況を作り出しているのは誰でしょうか?ASKAさんが弱いせいでしょうか?

 

いいえ、マスコミです。世間の目です。

 

覚せい剤に依存する人を再生産しているのは、這い上がろうと必死にもがいていた人たちを、厳しい目で見ていた私たちではないでしょうか?

 

マスコミの過剰な報道。それを支えるのは視聴者。あなたも共犯者かもしれません。

 

 

最後に

 

マスコミは過剰なほど、芸能界の覚せい剤使用を取り上げています。コメンテーターは法律のことや、本人が最近うまくいっていなかったなど好き勝手話しています。

気づいて欲しいのは、それ自体も本人にとって大きなストレスだということです。

 

一回の失敗に厳しいのが日本の文化です。本人の立場に立って、暖かい報道がされるようなそんな文化が生まれたらいいです。

 

僕は、ASKAさんが、綺麗な体で再び生活できることを応援しています。歌がとても好きなのです。

 

本当に頑張っていただきたい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

いろんなご意見あると思います。ぜひ、シェアしていろんな人に考えていただきたいです。

 

 

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