内的妥当性と外的妥当性ー心理学研究からー

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こんにちは!臨床心理学を先行しているひぐらしです。

今回は、心理学の「研究」において基礎的な知識を紹介したいと思います。

一般の人が読みやすいように書きました!心理学のリテラシーとして知識をつけていただければと思います。

 

前回の記事で、ちまたに出回っている心理学では大切な情報が切り落とされていることを紹介しました!

前回の記事→消費される心理学ー僕が卒論を書いていて思ったことー

 

  • 「つり橋を一緒に渡ると両想いになれる」
  • 「アロマセラピーにはリラックス効果がある」

 

このような心理学に関する情報が伝わるとき、どういった情報が切り落とされているのでしょうか?

 

今回の記事で紹介するのは、その中でも大切なものです。それが

 

内的妥当性と外的妥当性

 

です!順番に説明していきましょう。

本来もっと詳しく書くべきです(例えば、信頼性や妥当性の違い、無作為割り当て実験法などなど)。今回の記事ではわかりやすいようにもっとも伝えたいところだけを取り上げました。

 

心理学に騙されないためのリテラシー

内的妥当性とは何か?

内的妥当性とは、明らかにした因果関係がどれだけ確からしいかということを表します。

 

具体例を挙げるとわかりやすいです。

例えば、なんでも良いのですが「つむじを押すと下痢になる」という迷信を調べたいと思ったとします。

一番説得力のある方法は何でしょうか?

 

それは実際にやってみるということですね。例えば、100人集めて、50人はつむじを押す、残りの50人はこめかみを押すという実験をおこないます。それにより、もし、つむじを押した50人のほうが、こめかみを押した50人より、下痢になる確率が高くなったら、「つむじを押す(原因)」→「下痢になる(結果)」が示せたことになります。

 

もし、こんな実験があったら信用してもよさそうですね。このような実験を内的妥当性が高いと言います。

 

これが、「今までにつむじを押したことのある人」を募集し、実際に下痢になったか聞くインタビュー調査だった場合、あまり信用できないですよね。もしかしたら、つむじを押したから下痢になったわけではないかもしれないからです。このように、実験が一番、内的妥当性が高い手段なのです。

 

しかしながら、実際にはこんな実験をしてはいけません。なぜなら、「下痢になる可能性がある」ことを実験で行うのは、倫理違反だからです。

その時はどうするか。動物を使って実験を行うことになります。薬の研究が主に、動物に対して行なわれているのと同じ理由です。心理学の実験でも、相手に不快感や危害を加えるようなものは倫理委員会に止められてしまいます。

 

外的妥当性とは何か?

内的妥当性と対になる言葉が、外的妥当性という言葉です。

外的妥当性とは、明らかになった結果がどれくらい一般化できるかです。

 

内的妥当性を確保するため、動物を使いました。しかしながら、それが人間についても当てはまるかは問題があります

動物に害はない薬が、本当に人間にも害はないという保証はありません。

 

これが外的妥当性の問題です。動物実験で「つむじを押すと下痢になる」とわかることと、人間でも「つむじを押すと下痢になる」とわかることの間には溝があるのです。

 

テレビで紹介されたりしている研究はどんな人を対象に行われているのでしょうか?アメリカ人ですか?大学生ですか?

 

そうであるなら、お茶の間でおせんべいを食べているおばちゃんにそれが当てはまるかはちょっと疑問ですよね。

 

このように、テレビで紹介されている情報では

 

内的妥当性・外的妥当性をどのように確保しているか

 

という情報がばっさり切り落とされているのです。おーこわい!

 

心理学の情報を聞いた時は、「それって正しいの?」「それは私にも当てはまるのかしら?」という独り言をいうようにしましょう。(それはそれで怖い?笑)

 

最後に

いかがだったでしょうか?

心理学の結果を面白がってただ受け入れるのではなく、その裏側をしっかり確認して使っていってください。

そのためのリテラシー入門でした!
 

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