子育てのブラックジャックとやらの本を読んでみた[前編]

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こんにちは!卒論が終わり、どんよりとした雲り空が晴れたひぐらしです!

さて、今回の記事は読書レビューです。

 

紹介する本はこちら!

少し古い本で、ブックオフなんかでもセールで売られていたりするので手に入りやすいと思います。

 

僕は児童相談所でお仕事しています。自分の子供を育てるという意味での子育てをしたことはないですが、多くの子供との関わりを経験しています。そんな僕がお勧めする本です。

少し昔から「叱らない子育て」というものが、にわかブームになっていますね。この本のタイトルも『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』というように、叱らないことをテーマにしています。

 

甘すぎるわ!!

 

なんて思うのではないでしょうか?特に子育てに苦労された方は、「いつぞやのキャラメルマックシェイクのように甘いことを」と思われるかもしれません。

違うのです。この本が提案する子育てとは、学習理論に基づいたとても論理的で科学的な子育ての仕方なのです。

 

二つのパートに分けたほうがわかりやすいので、前編後編に分けました!

前編であるこの記事がご紹介するのが

 

習慣づけるためには叱るより褒めること

 

というこの本のメッセージです。これから子育てを始める人、教育や福祉につきたいと思っている人にぜひ読んでいただき記事です。ぜひ最後までご覧ください!

子育てのブラックジャック

著者の奥田健次さんは臨床心理士(僕と同じ専門です!)をやられています。いわゆる「発達障害」の子供の子育てを支援する大学の准教授です。そして「子育てのブラックジャック」と呼ばれているらしいです笑

ブラックジャック…

 

 

 

 

ヤブ医者じゃないか!!!!!!

 

 

 

 

「あっちょんぶりけ」ですね。ただ学生の僕が言うのもなんですが、実力はおそらく一流だと思います。文章に迷いがなく、自分が行っている支援に絶大な自信を持っています。圧倒的経験がないとできないことです。

なので、「けっ!」と思わずに、「こんな子育てもあるのだな」と心に留めていただければ嬉しいです。

ムチのない子育て-自分からやる子に-

心理学の学習理論

古典的条件づけ、オペラント条件づけ。心理学に少しでも興味を持った方なら聞いたことのある言葉かもしれません。この二つを含む一連の理論は、学習理論としてまとめられます。

その本質は何か。それは、原因と行動と結果のつながりだと言えます

 

how-to-raise-assertive-children1

 

例えば、特に理由なく(原因)、おもちゃを綺麗にしたとします(行動)。お母さんとしては望ましい行動なので、習慣づけたいですね。この時、褒めてあげる(結果)と、その行動が望ましい結果に結びつけられるわけです。

そうすると、「片付けをすれば望ましいことが起こる」というように脳にインプットされる。すると、それが原因となり、望ましい行動が促進されるということです。

 

では逆に、望ましくない行動にはどうすれば良いのでしょうか。それは、望ましくない結果に結びつければ良いのです。例えば、おやつを綺麗に食べない場合はおやつを没収するというような形です。

ちなみに、報酬や罰は本人にとって効果的なものである必要があります。

 

まとめましょう。

学習理論を用いた子育てとは

望ましい行動には「いいこと(本人にとって)」を伴わせることで、その行動を繰り返し起こるようにする
反対に、望ましくない行動には「嫌なこと(本人にとって)」を伴わせることで、その行動を起こさないようにする

文字どおり、行動の結果を学習させるということです。

それでは、より具体的に「片付けをしない子供」の子育てを例に挙げて説明します。

どんな子供に育って欲しいか

さて、ではまずAのパターンの子育てを紹介します。

patternA_01

子供がおもちゃを散らかしたままです。すると親は「あんた片付けなさい!」と言って、大きな声で叱り飛ばします。多くの人はこうではないでしょうか?例にもれず、僕もこのように育てられました…笑

学習理論で言えば、望ましくない行動(片付けない)に、悪いこと(親が大きな声を出して怒る)を伴わせることで、片付けを習慣化させようとしていると見ることができます。

 

それではBのパターンの子育てを紹介します

patternB_01

子供がおもちゃを散らかしたままです。すると親は「じゃあ一緒にやってみようか」と言って子供と一緒に片付けを始めます。それができたら、「すごいね!片付けできたね!」と言って褒めます

学習理論で言えば、望ましい行動(片付ける)に、いいこと(褒められる)を伴わせることで、片付けを習慣化させようとしていると見ることができます。

 

それではAとBを比較してみましょう。頭の中でどう思っているでしょうか?(多分無意識でしょうが)

 

  • A…片付けをしなければならない
  • B…片付けをしよう、片付けをしたい

 

では、リビングが散らかっている場に、AとBの子供が置かれたとします。それぞれの子供はどうするでしょうか?

 

Aの子供はきっと何もしないと思います。なぜなら、「片付けなければならない」は義務感だからです。義務は最低限しか果たさないものですよね?義務で払ってる税金を、これ以上払おうとは思わないものです。

反対にBの子供はどうでしょう?「お母さんに褒められる」と思って、片付けを始めるかもしれません。人は、募金した時に良い気持ちになるものです。

 

正直どっちの子育ての仕方も必要です。実際に、今紹介しているこの本の前半ではBに基づく子育ての仕方、後半ではAに基づく子育ての仕方を紹介しています。

ただ、AとBの子供が大人になった時、どちらの人と仕事をしたいでしょうか?僕は圧倒的にBの子供です。「この仕事をこなさないと」と思う人より、「もっとできることないかな」と思うの人のほうが一緒に働いていて気持ちがいいですよね。

結論、子育てとは、どういう子に育って欲しいかということです。あなたなら、AとB、どちらのタイプに育って欲しいですか?

 

最後に

気づいた方もいらっしゃるかもしれないですが、これ大人でも使える考え方です。新しいバイトが入ってきたり、自分がリーダーとして何かのプロジェクトをする時などにぜひ思い出していただきたい大切な考え方です。

この記事では主に、自発的な子供にはどう育つの?というものを紹介しました。

次の記事では、ルールを守れる子供にはどう育つの?をテーマにして本の内容をまとめました。

ぜひ→子育てのブラックジャックとやらの本を読んでみた[後編]

をご覧頂きたいです。

もしくは、フォロー宜しくお願いします!笑

 

 

それでは次の記事でお会いしましょう!!

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