質問紙と投影法の3つの違い

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みなさんは、質問紙による調査や検査を受けたことがありますか?心理学専攻の学生は先輩から死ぬほど回ってくるので、歴戦の猛者です。ひぐらしです。

さて今回は、皆様もこれから受けるかもしれない、質問紙や投影法についてまとめてみました。

そもそも質問紙と投影法って?

質問紙とは?

質問紙による調査や検査とは、

 

以下の質問に、最も当てはまるものに丸をつけてください

  • 「最近悲しい出来事があった」
  • 「眠れない日が続いた」

 

 

というように、1(まったく当てはまらない)から5(よくあてはまる)までの選択肢などから回答を選ぶ形式の検査のことです。もしかしたら、やったことのある方も多いかもしれません。

 

内容は様々です。うつ病の可能性があるかどうか、性格の特性がどんなものなのか、それを知るために紙に印刷された質問に答えてもらいます。

 

実際にはこの選択肢の形式などでさらに細かく分かれます。

投影法とは?

それに対して、投影法はロールシャッハテストに代表されるように、なんだか心理学っぽい感じのテストです。

ロールシャッハテストの場合は、インクのしみのようなものを見せて、どんなものに見えるかを答えてもらいます。検査を実施する側の人は、その答えに文字どおり、投影されたその人の深層心理を読み取るというわけです。

 

投影法には、様々な種類があります。未完成な文続きを書いてもらうSATや、木を自由に書いてもらうバウムテストなんかがあります。

質問紙と投影法の違い

二つの検査の違いを比較することで、特徴がよくわかります。

 

1. 自由度

質問紙は大体の場合、選択式になっています。それに対して、投影法は型にはめ過ぎてしまうと受ける人の無意識の部分が出てこないので、なるべく自由に答えてもらいます。

無意識という言葉をさらっと使ってますけど、大体の投影法のテストのバックグラウンドにはフロイトの考え方があります。ロールシャッハも確かフロイトの弟子だった??(うろ覚え)

 

2. 測ろうとしているもののわかりやすさ

質問紙は答えながら、なんとなく分かっちゃいますよね。

たとえば、うつ病かどうかを検査するテストで

 

「食欲が全くない」

 

と答えたら、完全に「うつ病って思われるやん」と考えてしまいますね。うつ病に思われたら困るという人は、意図的に「食欲は健康的だ」と答えてしまうかもしれません。

 

それに対して、投影法は検査しようとしている内容が分かりづらいです。

例えば、木を描いてもらってそこからその人のことを読み取るバウムテストで、「鳥」を書いたらどんな意味なると思いますか?普通わかんないですよね。なので、検査を受ける人が意図的に結果を変えにくくなるということなんです。だから、無意識を測るのに適している。

 

3. 客観性

上の説明を読むと、圧倒的に投影法の方が心理学っぽくて、優れていると思われるかもしれませんが、一番大事なのは、この「客観性」です。

この投影法には、読み取る人の解釈というものが必要になります。解釈は主観的なものです。そのため、検査自体の客観性は低いものになります。

 

それに対して、質問紙は点数を機械的に計算して結果を出すだけなので客観的です。

 

両者は、強みとともに弱点を持っているのです。そのため、現在ではどちらも単独で用いられることは少なく、様々な検査とタッグを組んで(これをテストバッテリーと言います)実施されているのです。

最後に

心理学も「心」というものに迫ろうと頑張っているわけです!みなさんもいつかは受けることになるかもですね!

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