あなたは説明できますか?自傷行為と自殺未遂の違い

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こんちには!大学で臨床心理学を勉強しているひぐらしです。

 

 

自傷行為と自殺未遂。一見まったく違うものに見えます。その違いをどう説明しますか?

 

自分を傷つけたいだけなのが、自傷行為。死にたい気持ちがあるのが、自殺未遂。

 

違います

 

それでは、この本を参考にしながら説明していきます。

自傷行為と自殺未遂を区別できた方がいい理由

もし身近な人が自傷行為や自殺未遂をした時、医療機関に相談していただきたいのですが、その区別がわかっていると支援の役に立つのです。

 

  • 自傷行為をしそう、もしくは今している人
  • 自殺未遂をした人

 

医療機関につながった場合、家族や知り合いの情報提供が何よりも必要になります。

 

その人がした行為が自傷行為なのか、自殺未遂なのかで支援が大きく変わります。情報提供をする人が、家族や知り合いの方が問題の見極めができている方がそうした支援を計画する上で、スムーズなのです。

なので、もし身近な人がそのような状況になった時のために覚えておいてほしい言葉の違いなのです。

 

自傷行為と自殺未遂の違い

どっちも自殺関連行動

自傷行為も自殺未遂も、自殺関連行動という広い概念に包まれています。

 

 

辞書的な定義で、自殺関連行動とは

死もしくは身体が傷つくことを期待もしくはその危険を承知しながら、特定の変化を生じる目的で開始され実行される非致死的な結末となる行為(p62)

この行動の一部に、自傷行為と自殺未遂があるということです。

 

自殺関連行動に共通しているのは、

 

苦しみから逃れること

 

です。自傷行為も自殺未遂も「苦しみから逃れる」ことが目的であると言えます。自殺未遂は、死ぬことによって苦しみから逃れます。自傷行為は、自傷による落ち着きや自傷というメッセージを発することで苦しみから逃れます。(すべての人に当てはまるわけではないです)

 

それでは、両者の違いはなんなのでしょうか?

 

自傷行為と自殺未遂の特徴

最初の図にも書いたのですが、両者は明確に区別できるものではなく、混じり合っています。

 

わかりやすい区別が

 

「死」にどれぐらい近いか

 

ということです。

 

 

自殺未遂の方が自殺との関連が高いです。

自傷行為も、「死にたい」という気持ちが背景にあることがありますが、自殺との関連は低いです。また、自傷行為が自殺未遂に至る前の段階と見ることもできます。

 

自傷行為と自殺未遂は連続しているものなのです。

 

「自殺未遂は自殺との関連が高い」と書きました。より、わかりやすく言うと「具体性がある」ということです。自傷行為と自殺未遂を例を用いて比べてみましょう。

 

自傷行為の代表的なものにリストカットがあります。例えば、両親が暮らしている家の二階で、ちょっと血が出るぐらい手首を切ったりするのは自傷行為です。これは自殺未遂ではありません。

しかし、同じリストカットでも「死の具体性」を持つと自殺未遂になります。例えば、両親がしばらく帰ってこない時間に、手首を深く切って浴槽のお湯に傷口をつけるとすると、これは自殺未遂です。運が悪くそのまま自殺に至ってしまう危険性があります。

 

つまり、自殺未遂は「具体的な死」に結びついている行動です。それに対して、自傷行為は「死にたい気持ち」はありますが、実際の「死」には結びついていない行動と理解できます。

 

同じ死にたい気持ちがあっても、自傷行為と自殺未遂は違うんですね。

 

自傷行為と自殺未遂にどう対応すべきか?

身近な人がこのような自傷行為や自殺未遂をした場合どうすればいいでしょうか?

 

医療機関に行く

 

僕は馬鹿の一つ覚えのように、これを強調しています。しかし、これがベストな判断だと思います。本人の来談が難しい場合は、まずは自分が相談に行って指示を仰いでください。

 

医療機関で専門家の方のアドバイスを受ける。そこで、本人が来談する必要があると言われることもあれば、対応の仕方を教えてくれる場合もあるでしょう。

そこで、自傷行為と自殺未遂の違いを理解しておくことが役に立ちます。適切な情報を提供することで、より的確なアドバイスを得ることができるのです。

 

そのために、自傷行為と自殺未遂という言葉、覚えておいていただきたいのです。もしもの時に、役立つ情報になることを願っています。

 

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