【レビュー】きみはいい子ー虐待に向き合う映画

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こんにちは!大学で臨床心理学を勉強しているひぐらしです。

先日すごくいい映画を見ました。ぜひ多くの方に見ていただきたいのでご紹介します

きみはいい子

映画の内容ー交錯する三つの物語

舞台は桜ヶ丘という町。そこで三つの物語が進みます。

 

  • 認知症のおばあちゃんと自閉症の男の子の物語
  • 虐待をしてしまう母娘の物語
  • 先生と学級崩壊ぎみのクラスの物語

 

認知症や発達障害という「生きづらさ」の問題、虐待の問題をリアルに描いた貴重な映画です。

 

 

どこにでもある町のどこにでもいる人たちの物語

 

 

映画の予告編で使われているキャッチコピーです。一つの町で織り成す三つの物語。ぜひ、あなたの隣で起きている問題として見ていただきたいです。

 

感想とおすすめポイント

「よくないこと」に隠される「いいところ」

認知症や発達障害(自閉症スペクトラムなど)は社会から疎んじられることが多いものです。映画でも「よくないこと」として扱う人が出てきます。

 

しかし、そうした「よくないこと」というレッテルを貼られることでその人を正しく見ることができなくなってしまいます

 

認知症のおばあちゃんは「ぼけてるおばあちゃん」。自閉症スペクトラムの子は「変わった子」。

 

そうしたた二人が出会います。出会うことにより、二人に隠されていた「いいところ」が花開くわけです。

おばあちゃんが、自閉症の男の子をほめた時、お母さんが「そんなこと言われたことなかった」と言って泣き崩れる姿は印象的です。

 

私たちは人を見る時、ついつい肩書きやその人が持っているもので判断しがちです。そんな私たちに、「その人のことをよく見よう」と言ってくれているようです。

 

生々しい児童虐待のリアル

役者さんの演技のうまさ(特に子役の子の演技力は半端じゃないです)や設定のリアルさから、生々しい虐待が描かれています。

 

父親が出張中、家に二人きりになった母娘。容赦ない虐待が描かれています。

 

そして、大切なのは虐待をしてしまうお母さん自身が虐待の被害者であったこと。

これは、「虐待は繰り返される」という安易なことを伝えたいわけではありません。

 

そうではなく

 

虐待をしている本人も苦しんでいる

 

ということなんです。問題の本質を理解しなくては虐待の問題は解決しません。これも先ほどと同じように「その人のことをよく見よう」と言ってくれているのだと思います。

 

余談

個人的には、お母さんが看護師、養父のお父さんが虐待という設定はケースとして多くあるので、ディテールにこだわっているな…と感心しました。

 

子供だって大人だって

人は誰だって苦しみを抱えています。この記事を書いている僕にも苦しみはあります。

 

世の中で問題とされる行動には、「苦しみ」があります。暴力だって暴言もそうです。

 

それは子供だって大人だってそう。

辛い時、苦しい時。人は抱きしめられたい。

 

くさい言葉ですが「愛」が必要なのです。

 

そうした苦しみに向かう合う人がいるということ。

 

世界は救えないけど、誰かを救うことはきっとできる

 

これも映画のキャッチコピーとして使われている言葉です。

一人一人がそうした気持ちを持つことで、逆説的ですが、世界を救うことができるのはないでしょうか?

 

 

きっと、この映画はそうした人を一人でも増やすためにあります。

 

この記事も見て欲しい:僕が児童相談所で学んだ子供に関する3つの真実

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