【保存版】主な精神障害(精神疾患)をわかりやすく丁寧に解説しました

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こんにちは!大学院で臨床心理学を学んでいるひぐらしです!!

このブログでは、心の健康に関する記事を主に書いています。今回はその中でも「心の病かも?」「精神障害かな?」と思った時に使える、サービスの使い方をまとめました。ぜひ、自分自身が、そしてあなたの身の回りの人が精神障害になった時にお役立てください!

 

心の病(精神障害)ってなんなの?

よくニュースでは心の不調のことを「心の病」「心の風邪」と言ったりしますね。もっとざっくばらんには「メンタル」なんて言葉も使われたりしています。

そんな「心の病」のことを専門的には精神障害(精神疾患)と言います。精神障害には、様々な種類があります。その特徴と参考になるwebサイトを載せておきました!

 

主な精神障害をイラスト付きでわかりやすく説明

精神障害はDSMやICDといった診断分類によって分けられています。その分類を参考にしながら、代表的な精神障害について解説していきます。自分は大丈夫か、身の回りの人は大丈夫か。気にかけるきっかけにしていただけたらと思います。

 

うつ病などの気分障害

うつ病イラスト

精神障害の中で最も有名(?)と言えるのがこのうつ病を代表とする気分障害です。気分障害は、気分の浮き沈みがあり、感情が正常に機能しなくなる症状が特長です。睡眠障害や食欲不振などの身体的な症状を伴います。

人生でみたら、10人に1人はうつ病を経験とすると言われているほど身近な精神障害です。意外にも、男性より女性に多いのが特長です。

また、躁うつ病というものを聞いたことがあるかもしれません。躁うつ病は、気分の落ち込みと、気分の高揚の間をいったりきたりするという症状があります。うつ病と同じ気分障害ですが、その原因は異なるため、現在では違うものに分類されています。

 

うつ病をセルフチェックできるwebサイトはたくさんありますので、興味があったら「うつ病 チェック」と検索してみると良いと思います。個人的にデザインが気に入ったサイトを参考に貼っておきます。

こころのひだまり:うつ病チェック

うつ病チェック

 

不安障害

不安障害イラスト

以外と身の回りの人に多いのがこの不安障害です。僕の身の回りの友達にもこの症状を持っている人が何人かいます。

不安障害は文字通り、異常な不安から生じる感情や行動の問題をカテゴリーにしたものです。共通しているのは、不安に正面から向き合うことをしていないがために、不安が雪だるま式に大きくなっていってしまうことが多いということです。

例えば、パニック障害というものがあります。最初は小さな息苦しさや緊張だったものを、「自分はこのまま死ぬのかもしれない…」「人前で倒れて無様な姿を見せてしまう…」という不安をどんどん大きくしてしまい実際にパニックを起こしてしまう症状です。

 

この不安障害に関連しているのが強迫性障害です。鍵がしまっているのに何回も確認してしまう、手を異常なまでに洗い続けるなどの強迫行動をとることで日常生活が苦しくなってしまう精神障害です。

 

現在この不安障害には、認知行動療法という非常に有効な治療方法があるので、このような症状に困っていたらメンタルヘルスの専門機関に相談するのが良いです。不安障害には様々な種類があります。いかにざっと並べるので、気になるものがあったら詳しく調べてみてください。

 

 

  • パニック障害:「またパニックになるのではないか」という不安から、特定の状況や場所を避けたりします。

 

  • 広場恐怖症:上のパニック障害に伴うことが多いです。人がいる場にいることで生じる不安からその場を避けます。

 

  • 全般性不安障害:漠然とした不安を抱えています。また、不安を抱えていることに不安を感じるという負の連鎖が見られることがあります。

 

  • 限局性恐怖症:いわゆる高所恐怖症、先端恐怖症などなどですね。あるものをみると恐怖を感じたり、不安を感じたりして日常生活が困難になる症状です。

 

  • 社交不安障害:人と関わること、人前に出ることによって生じる不安に苦しみます。

 

  • 分離不安障害:子供によく見られる症状です。愛着を持っている人から離れることに大きな不安を感じます。引きこもりの原因になったりします。

 

統合失調症

統合失調症イラスト

映画『ビューティフルマインド』にも描かれている統合失調症です。統合失調症は、幻覚や幻聴が特徴的な陽性症状と、普段できていたことができなくなる陰性症状の二つの症状からなります。

統合失調症には三つのパターンがありますが、そのパターンや症状が進具合から、陽性症状・陰性症状のどちらかの症状が強く現れます。

 

統合失調症は、内因性の精神障害です。内因性とは、まだ詳しく原因などは分かってはいないけど、脳の機能から症状が生じると分かっているということを指します。統合失調症の治療には、抗精神病薬などの薬物療法を中心とした幅広い支援が必要です。

 

また統合失調症の本格的な症状が現れる前に前駆症状(初期症状)が出るのが特徴です。統合失調症の治療においてはこの、前駆症状の時期に治療につなげることがとても大切になります。前駆症状→急性期→慢性期と進んでいきます。

 

前駆症状一覧(参考:統合失調症の臨床心理学 編横田正男・丹野義彦・石垣琢磨 東京大学出版会)

  • 不安・緊張・不眠
  • 抑うつ・引きこもり・食欲不振
  • 脱抑制・攻撃・不穏
  • 初期精神病状症状(幻聴症状や妄想的観念)

急性期:幻覚や幻聴などの陽性症状が中心になる。

慢性期:意欲の低下、感情の起伏がなくなるなどの陰性症状が中心になる。

 

ホームページ上にに統合失調症を模擬体験できる動画あります。理解を深めるためにぜひ見ていただきたいです。

統合失調症ナビ:統合失調症体験動画

統合失調症

 

統合失調症は悪化してしまうと、家族や周りの人が対応できるキャパシティを超えてしまいます。家族に対する暴力が始まるほどひどくなってしまうと措置入院という強制的な手段しか方法がなくなってしまいます。そうなる前に、医療につなげられるような仕組みを作ることが課題となっています。

 

摂食障害

摂食障害イラスト

よく「拒食症」として扱われているものですね。摂食障害は、食べることに関する問題で、極端な食事制限や食べ過ぎが中心の症状です。また、食べたものを下剤を使って排出したり、嘔吐によって吐き出したりすることを伴うものもあります。

 

その原因はケースによって様々です。

 

  • 極端に痩せている人を美しいとする社会の風潮。それに合わせるために極端に痩せようとする。痩せても痩せても満足しない、歪んだボディイメージがある。

 

  • コントロール感覚を得るために食事を制限する、それの反動で爆食いしてしまう。

 

このようなことを繰り返していると体にも変化が出てきます。女性であれば生理がこなくなったりします。

 

神経性無食欲症と神経性大食症とに分類されます。細かい話よりも、拒食(摂食制限)→爆食い→自己嫌悪→排出行動(下剤・嘔吐)という基本的な症状を理解すると良いです(そのうちのどれかがない場合もあります)。

 

ご家族の方の支援が重要となります。あなたのお母さんや娘さん、もしくは彼女などが不自然な行動を取っていたら注意してみてください。

 

  • いつの間にか冷蔵庫の食べ物がごっそりなくなっている(摂食制限後の爆食い)
  • 食べた後にトイレに向かう(吐いている可能性)
  • 手に吐きダコがある(吐いている可能性)
  • 生理が来ていない

 

女性に圧倒的に多い精神障害ですが、男性にも見られるものです。また、体重減少が伴わない摂食障害もありますので、外見だけでなく行動に注意を払うことが大切です。

 

性同一性障害

性同一性障害

自分の性別に対する違和感を感じる精神障害です。ただ、間違えがないようにお伝えしたいのが、いわゆる「おねえ」「おかま」「おなべ」(好きな言い方ではないですが、説明のために)と言われる人が全て、この性同一性障害に当たるわけではないということです。

 

心の援助の基本は、「生きづらさ」を取り除くことです。つまり、自分の性別に対する違和感や周りとの関わりが「生きづらさ」を生み出している時に支援の対象になるのです。

例えばikkoさんのように今の自分に自信を持ち社会的な成功も収めている人をあえて、精神障害としてラベルを貼る必要はこれっぽちもないということです。この点を間違えないようにしていただきたいです。

 

また、もう一つよく間違えられてしまうポイントがあります。それは、その人がどちらの性別を恋愛対象とするかは診断には関係ないということです。LGBTのそれぞれの中身をそれぞれ確認しましょう。

 

  • L(Lesbian):女性の同性愛者(心は女性)
  • G(Gay):男性の同性愛者(心は男性)
  • B(Bisexual):両性愛者(どっちも恋愛対象)
  • T(Transgender):性同一性障害+ikkoさんのような人たち

 

今となってはLGBTの人たちに対する理解も進み、あなたももしかしたらそうしたカミングアウトを受けたことがあるかもしれません。

 

またこれから先、そうしたアイデンティティを持つ人と関わる機会もあると思います。LGBTの方々への理解を深めるために役立つwebサイトを参考に貼っておきます。

セクシャルマイノリティの理解を深める

性同一性障害

 

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは、考え方やそれに伴う感情、行動が常識から大きく逸脱している精神障害です。先ほど説明した、統合失調症や不安症などと症状が重なる部分もあり、日常との連続性が特徴となっています。いわゆる、精神障害の中でも「グレーゾーン」にあたる症状が特長です。

 

パーソナリティは三つの分類に分けられます。

 

  • A群:統合失調症に似た奇妙な行動をとる。
  • B群:他人を利用したり、自分を誇示しようとする傾向があります。
  • C群:主体性や自尊心に乏しく、神経質な面が強い。

 

自分に対する強いこだわり、傷つきやすさ、極端な考え方などが共通の特徴と言えます。また、その背景に「愛情」の問題を抱えていることが多い精神障害となっています。周りの人から見たら迷惑と思われる人もその背景に苦しみを抱えているのです。

 

パーソナリティということもあり、それもその人の個性と見ることができます。しかし、それが行きすぎてしまうと周りの人に多大な迷惑がかかってしまいます。パーソナリティ障害は一般的に治療につながりにくく、また効果的な支援のあり方も探り探りであるのが現状です。

 

しかし、早期介入が大切ですので、家族・周りの人の働きかけが鍵となるでしょう。下に、もっと細かい分類を掲載するので、このような困った行動をしてしまう人がいたら精神科やメンタルクリニックの判断を仰ぐことをお勧めします。(参考:人格障害の時代 著岡田尊司 平凡新書)(名称の隣に書いているカッコの中身はこの本から抜粋しています)

 

A群ー奇妙な行動を示す

  • 妄想性パーソナリティ障害(信じられない病)…妄想が現実に。他人に対する猜疑心が強く、妄想でこじつけて相手を追及したりする。

 

  • 統合失調症型パーソナリティ障害(常識を超えた直感人)…頭の中で起こっていることこそが現実。統合失調症の素質を持つ人が発症する前の状態とも言われる。他人の行動に独特の意味を見出す。

 

  • 統合失調質パーソナリティ障害(無欲で孤独な人生)…孤独という鎧をまとうことにより、傷つくのを避けているとも言われる。かつての詩人などに多かったらしい。

 

B群ー他人を利用する、自分を認めて欲しい

  • 自己愛性パーソナリティ障害(賞賛以外は要らない)…白雪姫の、「鏡よ鏡を鏡さん」と言って毎日鏡を確認していた王妃様をイメージするとわかりやすいです。自分を認めて欲しいという欲求が強く、それに反する人に対して過剰な反応を示します。内面にもろさを抱えていることがあります。

 

  • 演技性パーソナリティ障害(天性の誘惑者にして嘘つき)…自分に注目を集めたい。性的な特長や行動により相手を誘惑する。行動が演技がかっていたり、虚言なども見られる。そうすることでしか注意を引けないという悲しい理由もある。

 

  • 境界性パーソナリティ障害(今その瞬間を生きる人)…最もパーソナリティ障害っぽい症状を持つとも言われます。短い期間での気分の揺れ動きが激しい。行動も極端で、性的逸脱のほか自傷行為を伴うことがある。

 

  • 反社会性パーソナリティ障害(冷酷なプレデター):親やそのまた親から脈々と受け継いだ苦しみが爆発する。自分を否定され続けたらなどの不遇な環境が見られる。心を凍らせることにより、自分を守ろうとしているとも分析される。反社会的な暴力などを引き起こす。

 

C群ー不安でしょうがない

  • 回避性パーソナリティ障害(傷つきを恐れる消極派)…自己評価が低く、他人からの批判や拒絶を恐れる。新しいことに取り組むことに苦痛を感じる。人から距離をとりがち。褒められた経験がほとんどなかったという背景を持つことがある。

 

  • 依存性パーソナリティ障害(他人任せの優柔不断タイプ)…自分の意見を表現することができない。他の人からの助言や励ましがないと決断することができない。相手に嫌われたく無いため、誘いを断ることができなくなってしまう。他のパーソナリティ障害を持つ人に利用されてしまうことがある。

 

  • 強迫性パーソナリティ障害(生真面目すぎる頑張り屋)…完璧主義者。物事を決められた順序でこなすことにこだわりがある。そうしたこだわりのため、他の人と衝突してしまうことが多い。

 

最後にー臨床心理学ができること

以上よく見られる精神障害を中心にまとめてみました。結構ざっくり説明してあるので、今度もっと詳しい内容について書いていけたらと思っています!

 

僕が大学院で勉強している臨床心理学とは、こうした精神障害を持つ方々をどのように支援していけば良いか研究していく学問です。それを実践していく人を臨床心理士というのですが、質はまちまちのようです。これからの発展がますます期待される学問ですね。これからも勉強に励んでいきたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。いつかあなたの力になれることを祈って書きました。

 

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