自閉症スペクトラムの人から見た世界③ー実行機能編

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こんにちは!大学院で臨床心理学を勉強しているひぐらしです!

長い時間がかかってしまいましたが、自閉症スペクトラムに関する記事の最終章です。今までの記事はこちらです。

 

全体的な話

「アスペルガー症候群」という言葉はもう使いませんー自閉症スペクトラムとは

2017.04.22

自閉症スペクトラムの人の特徴について、大きな視点からまとめました。

 

自閉症スペクトラムの人から見た世界シリーズ

自閉症スペクトラムの人から見た世界①ー心の理論編

2017.05.01

自閉症スペクトラムの人から見た世界②ー中枢性統合理論編

2017.05.28

第一弾は、心の理論、第二弾は中枢性統合という観点から、自閉症スペクトラムの人から見える世界はどんな感じなのかということについて書いてあります。かなり専門的な内容になっています。

 

ということで今回は、「自閉症スペクトラムの人から見た世界シリーズ」の最後、実行機能に焦点を当てた記事を書きたいと思います!ぜひ最後までご覧ください!!

 

自閉症スペクトラムと実行機能障害説

今回説明する実行機能障害説は、自閉症スペクトラムの人から見た世界②ー中枢性統合理論編でも紹介した「こだわり・思考の柔軟性のなさ」とも関係しています。

 

実行機能の障害は、ADHDなどの他の発達障害とも関連する大切なトピックです。発達障害の子が苦手とする「衝動のコントロール・計画性・切り替え」を説明するものです。

 

それでは、細かく見ていきましょう。

 

実行機能とは?

自閉症スペクトラム実行機能

実行機能とは

 

  • 目標の設定
  • 計画を立てて実行する
  • 場面の切り替え

 

に関係する能力のことです。前頭葉を中心として、脳の活動が行われています。聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ワーキングメモリとも関連しています。

 

細かいことはまだ科学的に明らかになっていないのですが、自閉症スペクトラムをはじめとする発達障害の人は、この実行機能に障害あるとされています。

 

コラムーワーキングメモリとは

一時的な記憶を保ちながら、作業するための脳の中の作業台のようなものだと考えていただければと思います。

 

他の発達障害との関連

自閉症スペクトラム実行機能

先ほどから書いているように、他の発達障害にもこの実行機能の障害があると指摘されています。発達障害の一つである、ADHD(注意欠如・多動性障害)は特に行動や刺激に対する抑制に問題があることがわかっています。

 

その人が苦手とする実行機能を測定するためにたくさんのテストが開発されています。

 

  • 切り替えを測定する|ウィスコンシンカードテスト
  • 計画性を測定する|ハノイの塔課題
  • ワーキングメモリを測定する|数唱・逆唱
  • 抑制能力を測定する|ストループテスト・GO-NoGoテスト

 

ここでは詳しく説明しません(長くなってしまうので…)。ご興味ある方はぜひ調べてみてください。

 

最後にー実行機能障害説に基づいた支援

このような実行機能に苦手さを持つ自閉症スペクトラムの人(主に子ども)への支援として、様々なものが考えられます。

 

まず、切り替えの難しさに関してですが、これは時間を明確に伝えること場所に役割を与えること、この二つが考えられます。

 

切り替えがしやすいように、1日の日課を表にしたものを提示しておくと、いつ何をしたらいいかわかりパニックになることが少なくなります。

 

場所に役割を与えるとは、「リビングはご飯を食べる部屋」「寝室は寝る部屋」「自分の部屋は勉強する部屋」というように、場所ごとによって何をするかを明確にしておくということです。これによって、そこに行った時に「ここは〇〇する場所だ」というように切り替えがしやすくなります

 

 

衝動性を抑えるのに、コンサータ(メチルフェニデート)というお薬を使うことがありますが、普段の生活で意識できるのは「良い行動に報酬を与えること」です。逆に、よくない行動には、それ相応のペナルティを与えます。詳しくは

 

行動の「なぜ?」に答えるフレームワークー機能分析の考え方ー

2017.01.29

子育てのブラックジャックとやらの本を読んでみた[前編]

2017.01.19

子育てのブラックジャックとやらの本を読んでみた[後編]

2017.01.19

 

こちらの記事をご覧いただければと思います。

 

 

ということで、全4記事に渡り、自閉症スペクトラムについて書いてきました。僕自身、まだまだ勉強している身なので、これからも自閉症スペクトラムを含む発達障害についてもっと詳しくなりたいと思います。

 

 

この記事を読んで、一人でも発達障害に興味を持っていただけた方がいらっしゃったら幸いです。

 

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