子供の自閉症スペクトラムを無料でチェックできるテスト:M-CHAT

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こんにちは!大学院で臨床心理学を勉強しながら、ブログを書いています。ひぐらしです!

 

度々自閉症スペクトラムに関する記事を書いているのですが、今回は子供が自閉症スペクトラムの傾向があるかチェックできるツールを紹介します。

 

自閉症スペクトラムを含む発達障害では、早期発見と早期療育が大切になってきます。今回の記事はなるべく簡潔に書くので、今お子さんをお持ちの方、これからお子さんを持つ予定の方はメモっていただければと思います。

 

なぜ発達障害は早期発見が大切か

一般的に、発達障害は早期発見が大切であると言われます。発達障害は、今回ご紹介する自閉症スペクトラム、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害などの細かい分類があります。自閉症に関するさらに詳しい説明は、こちらの記事をご覧いただければと思います。

「アスペルガー症候群」という言葉はもう使いませんー自閉症スペクトラムとは

2017.04.22

 

なぜ早期発見が大切か。

 

まず第一に、早期に療育つなげることで、いわゆるコミュニケーション能力の向上が期待できるからです。この点に関して、様々な研究がなされてきましたが、早期の療育によって自閉症スペクトラムの子どもが苦手な「社会性」が向上としたとする信頼できる研究が、2010年に出されています。

 

※「療育とは?」ということで、説明を引用してきました。

障害のあるお子さまが、社会的に自立できるように取り組む治療と教育のことです。(リタリコジュニア

 

それだけではありません。何より大切なのは、できるだけ早くからサポート体制を整えることで二次障害を防げるということです。二次障害とは、もともとの自閉症的な特徴から引き起こされる派生的な問題のことです。

 

例えば、周りの空気と違った発言をしてしまったことで、学校でいじめられ不登校になってしまうといったことです。

 

またサポート体制を整えるのは、自閉症スペクトラムの子どものためだけではなく、そのお母さんお父さんのためでもあるのです。必要な情報、サポートはできるだけ早くから受けられた方が、育児に伴うストレスを減らすことができます。

 

 

このように、発達障害を早期に発見することは極めて大切なことなのです。

 

 

そして今回ご紹介するM-CHAT(エムチャット)というものは、自閉症スペクトラムの早期発見のために用いられている検査です。アンケートのように簡単に回答できるところが特徴です。そして、世界中で使われているもっとも信頼できるテストの一つです。

 

 

スクリーニングテストとは?

少し専門的な話になるのですが、疾患や障害のある人をできるだけ簡単な方法で判別するためのテストをスクリーニングテストと言います。少し前に話題になった、「職場のメンタルヘルスチェック」もスクリーニングテストの一つですね。

大勢の人に実施して、問題の早期発見を行うためにあります。今回紹介するM-CHATはスクリーニングテストとして開発されたものです。

 

 

自閉症スペクトラム用スクリーニングテスト:M-CHAT

自閉症スペクトラムかどうかを簡単にテストできるものは他にもあるのですが、今回なぜこのM-CHATをご紹介するかというと

 

無料

 

だからです。

 

本来であれば、自治体が1歳半健診などで使うべきなのですが、今の所2割ぐらいの自治体でしか用いられていません。なぜ、早期発見が大切とわかっていながらこうなっているのか。その理由を最後の方にコラムとして書いたのでぜひ興味がある人は読んでみてください。

 

こちらがM-CHATをダウンロードできるサイトです。

 

日本語版M-CHAT - 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

そして、インターネットは便利ですね。自動で計算をしてくれるサイトもありました。ぜひ、ダウンロードしたものにある絵なども見ながら、ご利用いただければと思います。

 

乳幼児自閉症 セルフ診断テスト(M-CHAT) – 自閉症ガイド

自閉症チェック

 

対象

M-CHATの対象年齢は、1歳半から2歳ぐらいまでです。この年齢でないと、答えたところでほとんど意味がないと言っていいです。

なぜなら、子供発達はすごく早く移り変わるからです。例えば、2歳の自閉症の子ができないことでも、3歳の自閉症の子ができることがあるからです。

 

つまり、M-CHATは「1歳半から2歳ぐらいまでの定型発達の子供ならできるけど、同じ年齢の自閉症スペクトラムの子には難しい」という項目を集めて作られています。

 

なので、この年齢の子供に実施するということはきちんと理解していただきたいです。

 

もし三つ以上当てはまったら

23個の質問があるのですが、3個以上の自閉症スペクトラムの子の特徴に当てはまったら「自閉症スペクトラムの疑いがある」ということになります。

 

ここで、間違わないで欲しいのが「自閉症スペクトラムという診断になる」ということではないということです。自閉症であるかどうかは、さらに詳しい検査をしなくてはわかりません。

 

先ほども説明したように、このテストは「簡単な方法で、自閉症スペクトラムの早期発見を目的」としたものです。なので、このテストの結果をきっかけに、ぜひ保健師さんに相談したり、専門機関に相談していただきたいと思います。

 

 

コラムーなぜ発達障害の早期発見が進まないか

本当だったら、1歳半健診で多くの子が「発達障害の疑いがある」ということがわかるはずなのですが、日本ではなかなかこれが進んでいません。保健師さんが、こういうテストをしなかったりするのです。それはなぜか。

多くの保護者の方にとって、発達障害が受け入れがたいものだからです。面と向かって「お子さんもしかしたら発達障害かもしれません」と言われるのが、多く人は嫌なのだそうです。そのため、自治体によっては検査自体を行わず、発達障害の早期発見が進んでいません。

これは、「発達障害」=「悪い」というイメージが根深く残る日本の文化ゆえに起こることであり、私たちがそういった文化を作ってしまっていることに自覚的にならなくてはいけませんね。

 

最後に

簡潔に書くつもりが少し長くなってしまいました汗

お子さんをお持ちの方、これからお子さんを持つご予定がある方ぜひ、有効活用して、子供のためそして自分自身のためにお役立ていただければと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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