【限局性学習障害/LD】症状・診断(チェック)・原因から支援に役立つ情報まで解説

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こんにちは!大学院で臨床心理学を勉強しながら、心理学やメンタルヘルスについてのブログを書いていますひぐらし(@psycholokorori1)です。

 

このブログでは専門的な知識がない人でもわかりやすいように、精神障害(心の病)や発達障害の知識をまとめています。今回は「限局性学習障害(単に学習障害とも言います)」についてイラスト付きでわかりやすく説明していきたいと思います。

 

学習障害/LDの症状(精神障害のマニュアル|DSMの基準)

発達障害を含む精神障害にはDSMという診断のためのマニュアルがあります。それを参考にして、学習障害の特徴について簡単にまとめましょう。

 

その前にもし時間があったり、動画見れる環境にある人はこちらの動画がとても参考になるのでご覧いただければと思います。

 

 

学習障害(LD)は勉強が苦手

学習障害 症状

A. 学習や学業的技能の仕様に困難があり、その困難を対象とした介入が提供されているにもかかわらず、以下の症状の少なくとも1つが存在し、少なくとも6ヶ月間持続していること(p34)

要点は学習上の困難です。今あなたが読んで「学習上の困難」としてイメージしたものに、重いと思っていただい方が正確かもしれません。

以前、学習ボランティアをしていたのですが、そこで「何回教えても分数ができない子」がいました。あらゆる手を使いました。本屋さんでいろんな本を立ち読みしてわかりやすい説明を考えたのですが、ほとんどできるようになりませんでした。今思うとその子は学習障害だったのではと思います(僕の教え方が下手だったの可能性はありますが…)。

 

つまり、丁寧に教えても理解できない、もしくは理解するのに時間がかかるのが学習障害です。学習障害には幾つかの領域があり、そのうちの1つもしくは複数を症状として持ちます。複数の症状を持っている方が、重症度が高いということになります。そしてその症状は知的障害によっては説明されません

 

では、どういった場面に困難になることがあるのか、1つずつ説明します。

 

  • 文字を読むのがすごく苦手

小学校の時に音読の時間があったと思います。そういう時に、このタイプの学習障害(LD)だとうまく読むことができません。似ている形の文字が読めなかったり、どこを読んでいるのかわからなくなったりします。

また言葉を発音することを難しいと感じている人もいるそうです。

 

  • 読んでいる文章の意味を理解するのが苦手

すらすら読むことはできても、意味がわからず読んでいる人もいます。それがこのタイプの学習障害(LD)です。とは言っても、文字を読むのが苦手な子は結果的に、意味を理解するのも苦手なのでこれは重なることが多いです。

 

  • 書くのが苦手(単語や文章)

前の2つが読むことに難しさを感じるタイプでした。学習障害(LD)には、自分が書くことに難しさを感じる人がいます。

例えば、単語のつづりがわからなくなったり、文法間違いをよくしてしまうことなどです。文字を鏡文字で書いてしまう人もいたりと、すこし不思議です。

 

  • 数字や算数などが苦手

算数とかってよく考えたら難しいですよね。目の前に、何もないのに数を足さないといけなかったり、ものを何個かに分けて足し算をしたり。普通に難しくないですか?

数字は、抽象的な概念です。そうした、算数や数学的な考え方が苦手な学習障害(LD)のタイプもあります。僕が昔持っていたな「かなか分数ができない子」もこのタイプだったのではと思います。

 

学習障害(LD)の種類とチェック

紛らわしいのですが、今説明したのが学習障害(LD)の症状ですね。今から説明するのが、その症状を大きく3つに分けた分類です。ぜひ、お子さんをお持ちの方は、以下の特徴がないかチェックしていただければと思います。

 

ディスレクシア(読字障害)

学習障害 読字障害
ディスレクシア(読字障害)は、先ほどあげた「文字を読むのがすごく苦手」「読んでいる文章の意味を理解するのが苦手」の2つの症状を中心としています。一番多いのは、漢字を読むのが難しいというケースだそうです。

あのトムクルーズも、自分がディスレクシア(読字障害)であることを告白しています。トムクルーズは、テープに録音してもらってセリフを覚えているのだそうです。ディスレクシアは耳から入る情報は苦手ではないのです。

 

ディスグラフィア(書字表出障害)

学習障害 書字表出障害
ディスグラフィア(書字表出障害)は、先ほどの症状でいうと「書くのが苦手(単語や文章)」に対応しています。

イラストのように文字が鏡文字になったり、助詞を間違えたりします。

 

ディスカリキュリア(算数障害)

学習障害 算数障害

ディスカリキュリア(算数障害)は「数字や算数などが苦手」という症状を中心としています。学校ではなかなか成功体験は積めません。授業が辛くて仕方がないんじゃないかなと思います。

 

 

ここまで、情報量が多かったかもしれないので、大切な点をまとめます。

 

 

勉強をしてこなかったなどの環境のせいではない

読み書きの苦手さや算数の苦手さは、知能障害によっては説明できない。

 

学習障害(LD)の診断

それでは、学習障害の診断はどのように行われるのでしょうか?最新の検査事情を説明しましょう。

 

学習障害の診断には3つのステップがあると言われています。

1. 知能検査、2. 読み、書き、言語発達、計算などの習得度、および環境要因を排除するための3. 要素的な認知検査などを組み合わせて行う(これからの発達障害のアセスメント p34)

こちらの本を参考にしていますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

どういうことかというと、まず、知能レベルが影響していないのか調べるということです。学校で勉強についていけないのが、知的な遅れによるのであれば、学習障害の診断はつきません。(知能検査については、こちらをご覧ください↓)

【知的障害】症状から診断、支援に利用できる施設まで解説

2017.08.05

知能検査を受けるときに注意したい3つの点

2017.01.27

 

また、現在「読み書きや計算」がどれぐらいできるのかをしっかり調べておかなくては支援には生かせません。それと合わせて、認知検査を行います。それにより、「ただ単に勉強してこなかっただけの子」を診断から除外することができます。

 

認知検査とは、その子がどこでつまづいているのかを把握するためのテストです。何かの作業をさせたり、記憶してもらったりとしてもらいます。種類については専門的すぎる内容になるので省略します。

 

発達障害の支援に利用できる施設

自閉症スペクトラム 相談

教育相談センター(教育相談所)

発達障害には役にたつ福祉施設があります。

基本的には、学習障害(LD)は学校で見つかることが多いので、その場合先生を通じて専門機関につながることもあると思います。

つながるケースとしては、この教育相談センターがあるのではと思います。外来の相談も受け付けているので、LDの疑いがあると思った時は、このぜひ足を運んでみてください。

 

発達障害者支援センター

大人も含めて、LDで苦しんでいる方はこちらの発達障害者支援センターにぜひ足を運んでみてください。一人で悩まずに専門家の人に相談するのが大切です。

 

最後に

専門的な勉強を始めるまで、学習障害(LD)について全く知りませんでした。勉強して初めて、こういう人がいるんだということを知ることができました。この機会にぜひ、学習障害について理解を深めていただければと思います。

 

ぜひ周りに困っている人がいたりした場合に、この記事をお役立ていただければと思います。

 

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