【うつ病(鬱病)】症状やチェック、治療に使える心療内科・精神科の探し方を解説

スポンサーリンク

こんにちは!大学院で臨床心理学を勉強しながら、心理学やメンタルヘルスについてのブログを書いていますひぐらしです。

 

このブログでは専門的な知識がない人でもわかりやすいように、精神障害(心の病)や発達障害の知識をまとめています。今回は「双極性障害」についてイラスト付きでわかりやすく説明していきたいと思います。

 

うつ病(鬱病)は重大な心の病気

「うつ病」。もう誰もが知っているほど有名な心の病気(精神障害)ですね。

 

そこで問題です。100人中何人が生涯のうちに一回でもうつ病を経験するでしょうか?

 

 

正解は、100人中10人です。つまり、10人に1人がうつ病を経験するのです。恐ろしい数ですね。もしかしたらあなただって、自分自身が、周りの人がうつ病になってしまうかもしれません。

 

しかも怖いことに、うつ病になったうちの約15%が自殺をすると言われています。うつ病はそれほど重大な心の病気なのです。

 

では、あなたはうつ病についてどれくらいの知識を持っていますか?実はうつ病は名前だけはよく知られているのですが、その正しい知識はあまり知られていません。これでは、うつ病にかかったとき、周りの人がうつ病になったときに力になることは難しいです。

 

ということで、この記事ではうつ病の「症状・診断・チェック・治療薬」から「治療に使える心療内科・精神科の探し方」まで幅広く解説しています。ぜひこの記事を保存してもしものために役に立ててください。

 

うつ病(鬱病)の症状(精神障害のマニュアル|DSMの基準)

うつ病 症状

うつ病などの心の病気を、正式には精神障害と言います。精神科や心療内科の先生が使う「精神障害のマニュアル」があります。ここではそれを参考にわかりやすく症状を説明していきたいと思います。

 

うつ病は「落ち込み」のイメージが強いと思います。しかし、それではざっくりしすぎているので、以下の7つの細かい症状を覚えておきましょう。このうちの(1)と(2)のどちらかに当てはまることが、うつ病の診断に必要な条件です。

 

(1)ほとんど1日、毎日の抑うつ気分

気分の落ち込み、悲しみ、空虚感、絶望感。その人自身が感じているだけではなく、周りの人から見てもそれがわかるほど落ち込んでいる状態です。

 

(2)興味や喜びの減退

よく精神科やメンタルクリニックで質問されるのは「昔楽しんでいた趣味は楽しんでいますか?」ですね。うつ病になると、以前は楽しいと思っていたものへの興味もなくなってしまいます。周りの人からもわかりやすいサインですね。

 

(3)体重の増加or減少、食欲減退or増加

気力がなくなると、食欲がなくなってしまうとか、引きこもってだらだらと食べすぎたりということがあります。

うつ病の人の中には「いえ、ご飯は3食きちんと食べています」という方もいますが、「きちんと、ご飯をおいしく食べているか」が重要です。「食べないと」と思って、別に食べたくもないご飯を食べているのは、食欲が下がっているサインです。

 

(4)不眠もしくは過眠

夜眠れなくなったり、気力が出ずに逆に布団から出れなくなってしまいます。この睡眠の異常から、心療内科や精神科につながり、そこで「うつ病だった」とわかるケースも多いそうです。睡眠が崩れていないかどうかは、心の健康を考えるときにとても大切なサインです。

 

 

(5)落ち着きがなくなる、反応が乏しくなる

そわそわしていたり、逆に何もしようとしなくなります。活動性に変化が見られます。

 

(6)疲労感、気力の減退

うつ病になるとエネルギーがなくなってしまいます。その結果、疲れやすくなったり疲れがたまったりします。そうすると、何をする気も起こらなくなり、負の連鎖になっていきます。

 

(7)無価値観、過剰な罪責感

これは、自殺にも繋がってしまう、ある種妄想的な考えです。「自分には生きている価値がない」と思ったり、「自分のせいであの人は傷ついたんだ」など、うつ病のきっかけになった出来事について自分を責めたり、ただ漠然と自分は死んでも構わないとおもったり危険な状態です。

 

(8)思考力や集中力の減退

ずーんと落ち込んだことがある方はわかるかもしれないのですが、落ち込んでいると「手にものつかず」という感じになりますよね。考える力や集中力が落ちてしまっているのです。

 

(9)死について繰り返し考える

うつ病で、もっとも危険な状態です。この状態になったら、すぐに専門機関に相談しないと本当に自殺をしてしまいます。家族の人にそういったそぶりがあった場合、早まった行動をしないか着きそう必要があります。本当に命に関わる問題なのです。

 

うつ病は、これらの症状が5つ以上、2週間続いていることが診断の条件になっています。当てはまる人は要注意です。

 

うつ病(鬱病)の診断とチェックテスト

うつ病 診断 チェックテスト

うつ病は、症状の重さによって、軽度・中等度・重度などに分けられます。

こうした診断は、カウンセラーなどの心の健康に関わる人ではできません。お医者さん(精神科・心療内科)だけが診断することができます。後でも書くのですが、うつ病はカウンセリングを受けているだけではよくなりません。きちんと、病院に通って適切な支援を受ける必要があります。

 

うつ病をチェックする簡易的なテストはネット上にもたくさん転がっています。ぜひ、気になる方は今の自分の状態をテストしてみてください。

うつ病 こころとからだ 症状チェックシート

うつ傾向度 cocooru診断

自律神経失調症 うつ病ナビ ベックうつ病調査テスト

 

あくまでこれらは、簡易的なもので、それで「うつ病の可能性あり」という結果が出たからといってうつ病の診断がつくわけではありません。あくまで参考にするチェック程度です。

 

専門機関に行けば、面接や専門的なテストでうつ病の重さや症状を調べます。次の2つはその代表的なテストです。豆知識程度に読み流してください。

 

ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)|面接式

お医者さんや臨床心理士の方が面接の形で質問をして、うつ病の症状を調べていくテストです。面接といっても怖い感じではなく、「こんな症状ありませんか?」とか「こういうことで困ってないですか?」と優しい感じで聞いてくれるので、ビビらなくても大丈夫です。

 

ベック抑うつ質問票(BDI-Ⅱ)|自己記入式

うつ病のテストでもっとも有名とも言えるのが、このBDIというテストです。これは、よくあるアンケートのように、最近2週間のことについて「よくある」「ほとんどない」という選択肢から選んで答える形です。

先ほどの検査とは違い、自分で答える形です。期間をあけてテストすることで、よくなっているのか悪くなっているかを測定することができます。

 

うつ病(鬱病)かもと思ったら、心療内科・精神科へ

うつ病 精神科 心療内科

うつ病かもと思ったら、真っ先に

 

心療内科・精神科にいってください

 

最初にも書いたように、うつ病は重大な心の病です。放っておくと自殺にもつながりかねません。自分の命、大切な人の命を守るためにも、専門の機関にかかることを強くおすすめします。

 

と言ってもどういう病院に行けばいいかわからないと思います。昔、「いい精神科・心療内科の調べ方」をまとめたのでぜひ、こちらも合わせてご覧ください。

[保存版] 簡単!信頼出来る精神科・心療内科の探し方

2017.02.18

 

うつ病(鬱病)の原因と治療

それでは最後に、そうした精神科や心療内科へいった場合に受けられる治療や支援を、うつ病の原因に絡めながら説明して終わりたいと思います。

 

うつ病の大きな原因は、ストレス(悲しい出来事、イライラする出来事、どうしようもない出来事)です。ストレスが、その人のキャパシティをオーバーするとうつ病になります。

 

また、そうした大きなストレスがなくても突然うつ病になる人もいます。その人は遺伝などにより、もともとうつ病になりやすい体質で気分が調整ができなくなったり、気力が出なくなったりです。

 

両方とも使える支援は同じです。具体的に説明しましょう。

 

うつ病(鬱病)によく効くお薬

うつ病は、モノアミンとくくられている「ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ドーパミン」という脳の中の物質がうまく働くなることが原因で生じると考えられています。脳の中で足りなくなってしまうのです。強いストレスを受けたり、長い間ストレスを受け続けたりすると、これらの働きが壊れてしまうのです。

この脳の中の物質がうまく働くように、精神科や心療内科でお薬が処方されるんですね。少し専門的な内容になりますが、下に書くのがよく処方されるお薬です。

 

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

落ち込みがひどいなどの、気分の調整によく効くお薬です。ただこのお薬は、効果が強いので急にやめると、めまいがしたり、手が震えたりという、中断症状が出るのでお医者さんの指示にしたがって正しく服用することが大切です。

 

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

気力が出ないタイプの症状によく効くお薬です。先ほどのお薬も、「再取り込み阻害薬」となっていますね。詳しい説明は省略するのですが、これは元々のセロトニンやノルアドレナリンの量を増やすのではなく、吸収される量を減らすことで、相対的に量を増やそうとするお薬です。これは豆知識です笑。

 

うつ病(鬱病)の認知行動療法

ある一定の人には、お薬が全く効かないのだそうです。また、薬で症状が抑えられても、元々その人が置かれている環境がしんどいものだとまたすぐにうつ病になってしまいます。

そこで、心理的な支援が役にたつのです。僕の専門分野です。

 

うつ病の治療に効果的と言われているのが、認知行動療法です。認知行動量では、考え方と行動を変えることでストレスへの対応能力を高めるトレーニングをします。

 

というのも、間違った考え方が負の連鎖になって、本人を苦しめることによりうつ病が発症するとも言われています。最初は小さかったストレスも、雪だるま式に大きくなって、感じるストレスが大きくなってしまうのです。そうすると、先ほど書いた脳の中の物質もうまく働かなくって、さらに悪循環になっていきます。

 

うつ病 認知行動療法

具体的には、このイラストのように

仕事に失敗した→自分はダメなやつだ→そういえば、昔から女の子に持てなくて→自分は生きている価値がない→引きこもり→引きこもっているなら死んでしまいたい→…

というようにどんどんどんどん悪い方向にいってしまいます。その負の連鎖を止めるために、考え方を現実的なものに変えていくのです。

 

仕事に失敗した→たまにはそういうことあるよな→そういえば女の子にもてない→でも一回だけ告白されたことがあるぞ→別に問題ないか!

というように、出来事は変えることができませんが、考え方は変えることができます。このように認知行動療法は、うつ病の人の考え方を変えることでストレスを減らし、その後の再発も防止できるのです。

 

最後に

以上うつ病について詳しく説明してきました。

最初に書いたように、うつ病は10人に1人はかかる心の病気です。ぜひ正しい知識をつけておきましょう。興味がある方は、関連の記事もぜひご覧ください〜

最後までご覧いただきありがとうございました!!

 

うつ病の予防におすすめの本

【レビュー】脳からストレスを消す技術

2017.03.13

【レビュー】自分で心を手当てする方法:ガイ・ウィンチ

2017.02.27

 

その他おすすめの記事

「俺物語!!」に学ぶ認知の偏りーうつ病予防ー

2017.01.23
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です